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競技規則2018年版は現在制作中です。

競技規則は、2018年版からシンプルになり、再編されました。ワールドラグビーは、この新しい内容を様々な言語で展開していく予定です。選択された言語は、残念ながらまだ用意できていません。しばらくの間、2017年版の競技規則サイトをご覧ください。

競技規則2017年版を見る

はじめに

単なる娯楽としてスタートしたラグビーというスポーツは、世界的なネットワークを誇るゲームへと変容を遂げ、巨大なスタジアムが建設され、複雑な運営組織が作り出され、入り組んだ戦略が構築されてきた。万人の強い興味と関心を引く活動がどれもそうであるように、ラグビーフットボールには多くの特徴があり、いろいろな側面がある。

ラグビーは、男性にも女性にも、男の子にも女の子にも、世界中でプレーされている。6歳から60歳を超える人まで、850万人以上の人々が定期的にラグビーのプレーに参加をしている。ラグビーには様々な種類のスキルや身体的要件が求められるが、そのことが、あらゆる体形、体格、そして、能力を持つ人に参加する機会を与えているのである。

ゲームをプレーすることとその補助的支援とは別に、ラグビーには、勇気、忠誠心、スポーツマンシップ、規律、そして、チームワークといった多くの社会的・情緒的概念が包含されている。この憲章は、競技の方法と行動の評価を可能にするチェックリストを示すためにある。その目的は、ラグビーがそのユニークな特徴をフィールドの内外で維持できるようにすることにある。

この憲章は、ラグビーというスポーツをプレーし、指導し、競技規則を作り、適用する際の基本原則を網羅している。この憲章は、競技規則とともに欠かすことのできない重要なものであり、すべてのレベルでプレーする人たちのための基準を示すものである。

ゲームの原則

品位 (INTEGRITY)

品位とはゲームの構造の核を成すものであり、誠実さとフェアプレーによって生み出される。

行動

フットボールの試合中に初めてボールを拾い上げ走ったと言われているウィリアム・ウェブ・エリスの伝説は、ラグビー校でそれが起きたと言われている1823年のその日以来、これを否定しようとする数え切れない人々の反論に対抗して強固に生き延びてきた。ラグビーという競技が、スピリット溢れる果敢な抵抗にその起源を持っていたに違いないと考えることは、ある意味適切なのである。

ラグビーをあまり知らない人が少し見ただけでは一見矛盾の固まりのように思われるこの競技の背景に、ラグビーというゲームを支配する原則を見い出すことは難しい。例えば、ボールを獲得しようとして相手に強烈な身体的圧力をかけていると見られることにはまったく問題はないが、それは故意に、あるいは悪意を持って怪我を引き起こそうとする行為ではないのである。

これらはプレーヤーとレフリーがその範囲内で行動しなければならない境界であり、行動規範は、自制と規律を融合させ、個人でも集団でも、明確に細かく線引きする能力に依存しているのである。

精神

ラグビーの魅力の多くは、ラグビーが競技規則に記された文言に従うとともに、競技規則の精神の中でプレーされているという事実にある。これが確実に起こるようにする責任は一個人に帰するものではなく、コーチ、キャプテン、プレーヤー、そして、レフリーも含まれるものである。

ゲームの精神は、規律、自制、相互の信頼を通してこそ繁栄するものであり、ラグビーのような身体的に激しいゲームの中においては、これらの資質がゲームの継続的な成功と生き残りに極めて不可欠な、友情とフェアプレーの感覚を築くのである。

それらは時代遅れの伝統と美徳かもしれないが、時代を超えて不変であり、ゲームがプレーされるすべてのレベルにおいて、その由緒ある過去の中で重要だったように、ラグビーの将来においてもずっと重要なものであり続ける。ラグビーの原則は、ゲームが基礎を置く基本要素であり、参加する者はこの原則によって、ラグビーの特性や他のスポーツとの違いをすぐに見い出すことができるのある。

情熱 (PASSION)

ラグビーに関わる人々は、ゲームに対する情熱的な熱意を持っている。ラグビーは、興奮を呼び、愛着を誘い、グローバルなラグビーファミリーへの帰属意識を生む。

目的

ラグビーというゲームの目的は、競技規則、スポーツ精神、および、フェアプレーに則り、ボールを持って走り、パスやキック、また、グラウンディングをして、相手チームに対してできる限り多くの得点を挙げることである。

ボールの争奪と継続

ボール獲得のための争奪は、ラグビーの重要な特徴の一つである。この争奪は、ゲーム中にいろいろな形で発生する:

  • コンタクトにおいて
  • 一般のプレーで
  • スクラムやラインアウトでプレーが再開されるとき、キックオフ、および、試合再開のキックにおいて

結束 (SOLIDARITY)

ラグビーは、生涯続く友情、絆、チームワーク、そして、文化的、地理的、政治的、宗教的な相違を超えた忠誠心へとつながる一体的な精神をもたらす。

ボールの争奪は、その前のプレーにおいてより優れていたスキルに報いるようにすることでバランスが維持されている。例えば、プレーを継続することができずボールをタッチに蹴り出さざるを得なかったチームは、ラインアウトでボールの投入をすることができない。同様に、ボールを前に落としたり、前にパスしたりしたチームは、その後のスクラムでボールを投入することがない。従って、ボールを投入する側のチームが常に優位でなければならないのだが、ここでも再び、そういったプレーの中でも公平な争奪が行われることが重要である。

ボールを保持しているチームの目的は、相手にボールを獲得させないで継続を維持し、スキルに富んだプレーで前進し、得点を挙げることである。これに失敗するということは、ボールを支配しているチームの側の能力不足の結果として、あるいは、相手側の防御が優れていたために、相手にボールを渡してしまうことを意味する。 つまり、争奪と継続、利益と損失ということである。

一方のチームがボールの保持の継続を維持しようとし、相手側のチームはボールを争奪しようとする。このことがプレーの継続とボールの保持の継続の必要不可欠なバランスをもたらす。この争奪性と継続のバランスは、セットプレーと一般のプレーの両方に当てはまる。

競技規則の原則

規律 (DISCIPLINE)

規律とはフィールドの内外においてゲームに不可欠なものであり、競技規則、競技に関する規定、そして、ラグビーのコアバリューを順守することによって表現される。

競技規則は、以下の原則に基づいている:

すべての人にとってのスポーツ

競技規則は、異なる体格、スキル、性別、そして、年齢のプレーヤーに、統制されているが競争性があって楽しむこともできる環境において、それぞれの能力のレベルで参加できる機会を提供するものである。競技規則に関する十分な知識と理解を持つことは、ラグビーをプレーするすべてのプレーヤーにとっての義務である。

独自性の維持

競技規則は、スクラム、ラインアウト、モール、ラック、キックオフ、そして、試合再開のすべてにおいて、ラグビーが持つ他にはない特徴を維持するためのものである。また、ボールの争奪と継続において重要な特徴 - 後方へのパス、攻撃的なタックルも同様である。

喜びと楽しみ

競技規則は、プレーをしても楽しく、見て楽しむこともできるゲームの構造を供給するものである。時として、この二つの目的が両立できなくなることもあるが、そのような時は、プレーヤーに彼らの持つスキルを自由に発揮できるようにさせることで、喜びと楽しみが大きくなる。この適切なバランスを実現するため、競技規則は定期的な見直しが行われている。

尊重 (RESPECT)

チームメイト、相手、マッチオフィシャル、そして、ゲームに参加する人を尊重することは、最も重要である。

適用

プレーヤーには、競技規則を遵守し、フェアプレーの原則を尊重するという最優先の責務がある。ゲームがプレーの原則に従ってプレーされるよう、競技規則は、そのように適用されなければならないものである。マッチオフィシャルは、公平性、一貫性、細やかな感性、そして、必要に応じて管理能力をもって、これらを実現させていくことができる。それに対し、コーチ、キャプテン、プレーヤーは、マッチオフィシャルの権限を尊重する責任がある。

おわりに

ラグビーは、男女や少年少女を問わないスポーツとして評価されている。また、チームワーク、相手への理解、協力、仲間である参加者への尊重といったものを築いてくれる。その土台には、これまでもずっとそうであったように、以下のものがある;

  • 参加する喜び
  • ゲームが求める勇気とスキル
  • 携わったすべての人の人生を豊かにするチームスポーツへの愛
  • ゲームの中の共通利益を通じて育まれる一生涯の友情

そのような素晴らしい友情が試合の前にも後にも存在するのは、ラグビーの持つ激しい身体的・競技的特徴があるからである。戦い合った双方のチームのプレーヤー達がピッチを離れ社会的状況の中では互いの交流を楽しむという長く続く伝統は、まさにラグビーという競技の中核として今も存続している。

ラグビーは、完全にプロフェッショナルの時代に入ったが、レクリエーションゲームとしての精神と伝統も持ち続けている。伝統的なスポーツとしての特質の多くが薄まりつつある、あるいは、異議を唱えられるような時代にあって、高い水準のスポーツマンシップ、倫理的な行動、そして、フェアプレーを維持ことができることに、ラグビーはまさに誇りを持っているのである。

この憲章は、大切に守られてきたラグビーの価値を一層強いものにしていくためのものである。